公開: 2026年3月26日
更新: 2026年3月26日
古代ギリシャの都市国家、アテナイに生まれた哲学者である。ソクラテスは、アテナイの市民に対して、「倫理的に生きる」こと、「善く生きる」こと、などが大切であると、説きました。古代ギリシャ語の「エチカ」は、我々の日本語で言えば、道徳的な行動をとり、道徳に反することなく生きる、ことを意味します。
この倫理と言う言葉は、古代ギリシャ語で、エチカと言われていた語で、古代中国では、「徳」や「義」、「孝」などの言葉で説明されていた考えに近いものです。江戸時代の日本では、「道」や「徳」と言う言葉で説明されていた考えに近いものですが、中国語では、社会を支配する者の視点から、あるべき姿勢や態度が問題にされ、それに対する従う人々の考え方に焦点が当てられていました。
ソクラテスは、古代ギリシャの市民を対象にして、個人が社会に対して担うべき責任や、その責任の遂行に伴って配慮すべきも問題を議論しました。その後、哲学における主要な問題として捉えられ、ソクラテスの弟子であったプラトンやアリストテレスを始めとした、多くの哲学者によって議論された問題の一つになりました。ソクラテス本人は、このことについて、書き残した書物はありませんでしたが、プラトンなどの弟子たちによって、プラトンが語っていたことの一部が、書き物として残されました。
プラトン著、『ソクラテスの弁明』、岩波文庫